源氏物語 紫の結び 三

紫の結び
ジャンル歴史
巻数3
作者訳 荻原則子
レーベル理論社
オススメ度3/5

晩年に向かって苦悩する光源氏の姿が描かれいます。最高の位に昇りつめながらも満たされない、どこか悲しさを秘めている君。それは絶対に手に入らない母と藤壺の宮のことがあるからでした。満たされないまま紫の上を失い、その存在の大きさに気づいたときには悔いても仕方ないのでした。

こんな人にオススメ

源氏物語を読みやすく現代語訳されている。テンポよく読めるように工夫して作られている。
途中で挫折したことがある人に読んでほしい。きっと最後まで読めると思う。
3巻目は若菜、柏木、横笛、鈴虫、御法、幻、雲隠で編集されている。
光源氏の晩年の曇りが描かれている。

感想

女三の宮と柏木の裏切り、紫の上の死去で晩年は苦悩する光源氏が描かれている。
築き上げてきた栄光に陰りが出てくる。
かつて光源氏が犯した過ちの罰を受けているようだった。
ようやく人間らしい側面を見ることができたように思う。
最後の雲隠れは死を意味しているのか、出家を意味しているのか、はっきりとしていない。
読者の想像と興味が増す終わり方だ。