星の子

| ジャンル | 現代ドラマ |
|---|---|
| 巻数 | 1 |
| 作者 | 今村 夏子 |
| レーベル | 朝日新聞出版 |
| オススメ度 | 3/5 |
大切な人が信じていることを、わたしは理解できるだろうか。
一緒に信じることが、できるだろうか。
林ちひろは中学三年生。出生直後から病弱だった。
娘を救いたい一心で、両親は「あやしい宗教」にのめり込んでいき、その信仰は少しずつ家族のかたちを歪めていく。
こんな人にオススメ
宗教と家族のお話。変わった宗教を信仰していると、周りからそれだけで疎外されることがある。
それは「少数だから」ということが関係しているように思う。少数というのは毛嫌いされることが多々あるように思う。
現在こそ個性が認められ始めているが、まだまだそれは誰もが認めるところにはないと感じる。
もし大切な人が自分には理解できないものを信じていたらーー。
自分はそれを含めて大切な人を信じて一緒にいられるのかを問う作品。
宗教に興味がない人にこそ読んでほしい作品かもしれない。
感想
中学3年生の女の子目線で書かれている。
ある宗教を信仰する両親の影響を受けながらも、自分で考える力ももっているような子。
思春期の恋の話もあり、ピュアな部分もある。
宗教の行事に参加していても、友達がたくさんいて遊べるからという理由で参加しているし、
両親ほどのめり込んでいない。
宗教を嫌う人でも信仰する人でもない、中間の立場から物語は進んでいく。
その立場だからこそ、両方の主張が際立っているし、どちらの考えも理解できないものではないと思えてくる。
そう、どちらも正しい。正しいと正しいのぶつかり合いのようなところを感じる。
最後は家族のあたたかさを感じる場面で終わった。
その温もりがあるのなら、なんだっていいのではないかと感じるところだった。


