アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

ジャンルSF
巻数1
作者フィリップ・K・ディック
レーベルハヤカワ文庫
オススメ度3/5

第三次大戦後、放射能灰に犯された地球では、生きている動物を所有することが地位の象徴となっていた。リックは本物の動物を手に入れるため、火星から逃亡してきた奴隷アンドロイドの首にかけられた賞金を狙ってアンドロイド狩りを始めた。

こんな人にオススメ

アンドロイドと人間のお話。
SFが好きな人には面白く読めると思う。
人間とよくできたアンドロイドの違いはなんなのか?人間らしさとはなんなのか?
作者のその考えが読み取れる内容だった。
映画「ブレードランナー」を見る前に読むのもいいと思う。
人間らしさとはなんなのかを考えるきっかけになる作品だ。

感想

タイトルの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』が不思議だったが、読み終わった後には腑に落ちた。
人間は生物にも機械生物にも感情移入できる。アイボのような機械ロボット犬を可愛がることができる。
作中のアンドロイドは生物にも機械生物にも感情移入できない。生き物が珍しい世界観でもためらいなく痛めつけるシーンがある。アンドロイドは自分以外のものに深く情を抱けないようだった。
それが人間との違いとされ、逃亡したアンドロイドを見分けるために利用されている。
主人公のリックは逃亡したアンドロイドを始末するハンターであり、6人のアンドロイドを追う。
6人を追う途中で、自分もアンドロイドではないかと疑ったり、人間としての感情と葛藤する場面が書かれている。
これからAIが進歩し、人間と区別が難しいアンドロイドが誕生したらーー。
そんな未来の一つを見ることができる作品である。