弓と空

| ジャンル | SF |
|---|---|
| 巻数 | 1 |
| 作者 | 佐々木 海月 |
| レーベル | エウロパの海 |
| オススメ度 | 3/5 |
核兵器によって地上に住めなくなった人間たちはコロニーと呼ばれる科学技術で仮の世界を作って暮らしていた。
人工的に作られた太陽、風、草木は枯れることがない。物質が情報化され、管理されている。
そんなコロニーが突然消滅する事態が起こった。その調査役にクー・ヘスが呼び出される。
「弓」「空」と題された2冊のノートが語る、 この世界の最後で最初の物語。
こんな人にオススメ
人間と世界のお話。
「弓」と「空」の二つの物語が交差しながら話は進んでいく。
大戦で核兵器などが使われ、地上に住めなくなった人間と人間が作り上げた世界の行方をドキドキしながら読むことができる。
ディストピアの世界が好きな人におすすめ。
感想
「世界に不要なのは人間か?」という問を筆者なりの答えを描いた作品だと思う。
作品にはディストピアでありながらも美しさを感じる。
わずかに残された自然の力というのは人間をはるかに超えるものとして描かれており、
人間は生きるべきか、死ぬべきかに大きく関わってくる。
自分たちは特別だと思っている人間の行く末は二人の登場人物によって大きく傾いていく。
行き着く先は救いが滅亡か。その選択に伴う人間らしさは何か。
ぜひ見届けてほしい作品だ。
読めば読むほど作品にはまっていくし、面白かった。


